PePe3’s diary

私の日記 人生のヒント

幼少期3

私は大人達に『いい子だね。』とよく言われた。

 

親の言う事はちゃんときき、最低限の作法も身に付け、どこにも行かず親の側に居て、喋らずにずっと静かにしている。

 

『いい子』の解釈は人それぞれあるとは思うけれど、私にとっての『いい子』は親にとって都合が良い子なのだ。

 

母は勝ち気が強く、見栄っ張りだ。

自分の子がいい子でいる事が誇らしいのだろう。

それ故、母は私を見せびらかす。それは今でもしている事だ。

 

ただ、私は母から褒められる事はされなかった。むしろ貶された。容姿もいじられた。

そのせいか私は自分の見た目に自信がなく、コンプレックスの塊だ。

 

幼い頃、沢山の方々から『いい子だね。』と言われたが、それは母からの躾によって身についた、当たり前の事。

誰かが褒めてくれても、素直に喜ぶことは出来なかった。喜ぶのは母だ。

 

こうして自己肯定感はどんどん低くなっていった。

 

私の兄は言う事きかない、手のかかる子だったらしい。

その兄に付きっきりの母と、大好きな母を取られたくない兄。

私は母からはほっとかれ、兄からは毎日いじめられ、泣いてばかりいた。

 

今思い出しても、本当によく涙を流す人生だなと思う。

今でもすぐ泣いてしまう、というか、涙がとめられない。

 

それも私のコンプレックスの一つである。

 

小さい頃から親の敷いたレールの上を走らされ、我慢ばかりして、自分を押し殺して生きてきた。

 

こんな子が成長するとどうなるだろう?

いくら我慢強いとはいえ、限界はくる。

 

親の用意してくれた人生のレールは、親の考え通りに真っ直ぐだが、私の心は歪み始めていた。