母はお喋りだ。
私に対して投げかけられた質問も、我先にと代弁してくれる。答えが自分の思っていることと違っても否定はしなかった。母の言いなりだったし、母がそう思うのならそうなのだろうと思っていた。
喋る隙を与えてくれないので、だんだんと無口になっていった。
小学生になった。
朝5:30起床だったので、夜21:00前には布団に入っていたのだが、
足が妙にムズムズして落ち着かず、時計の秒針の音や両親のいびきが気になり、いつまでも寝られなかった。
家族皆んながすんなり眠れることが羨ましかった。
今考えるとなかなかストレスだったんだろうと思う。
朝起きても食欲はわかず、便秘も酷く、日中は瞼の痙攣も酷かった。
それでも親には何も言わず、疑問にも思わず、それが当たり前の日常だった。